瀉血とは?カッピングの種類や効果・副作用は?跡は残る?完全解説
瀉血とカッピングの違いをご存知ですか?瀉血とは何なのか?カッピング=血抜きと勘違いされてしまう理由・種類と効果・副作用について・跡は残る?恐ろしいカッピングの謳い文句に注意と代用法について、気になる全てをしっかりと解説して行きます!
カッピングって血を抜く健康法でしょ?
それは瀉血で正確にはカッピングとは違います!
海老蔵さんもやっていたよ?
それが間違っている認識なんだけどカッピングっていうのは
一歩間違えると危険だったりもする医療行為なんだけど…
やっぱり長くなりそうなので1つずつ誤解を解きながら
解説して行きます!長いし大変だから目次で読み飛ばすことをお勧めするわ!
!!?それはいいね!
瀉血とカッピングの違いについて
瀉血は意図的に血を抜く医療行為。
カッピングとは吸玉療法とも呼ばれ、丸い吸玉を使って血管を引っ張り血液の流れを広げる施術のこと。
このように大いに違うが、瀉血=カッピングいう認識は間違っているので注意が必要。ここから瀉血とカッピングについて勘違いされてしまった解説などを行って行きます。
瀉血について
瀉血の読み方は
瀉血(しゃけつ)と読む
瀉血とは?効果はあったのか?
瀉血とは患者の血液を意図的に抜き取る治療処置のこと。中世から19世紀までは「悪血(おけつ)を除く」という治療概念が広まっており高血圧や心不全・外因性中毒などに効果がある医療行為であるとされていたが19世紀になってフランスの医師が瀉血が治療効果を持たないことを証明したことで一気に下火となって行った。過去に行われていた瀉血には諸説あるが感染症にかかった場合は細菌は血中の鉄分を養分とするものもいる為、瀉血によって意図的に鉄欠乏に陥らせるのは抗生物質のない時代においては有効な感染症対策だった可能性もあり全く効果がないとは言い切れなかった。日本では瀉血行為は医療行為と定められており医療機関以外での瀉血(後述するカッピング)は行われていない。針灸師が無免許で瀉血を行い逮捕された事例が存在する。
瀉血の方法は細静脈から少量ずつ除く刺絡を加味した皮膚に傷をつけて採血する方法と肘の静脈から比較的多量を採血する方法がある。現在では他の優れた医療方法の発達によってほとんど瀉血を行う治療は行われていないが、現在でも瀉血を行う治療法が効果があるとして医療行為が存在する。
刺絡(しらく)とは
静脈を針で刺して血液を瀉出(しゃしゅつ)させる療法古く用いられた瀉血法だったが現在では注射針を刺して血液を吸引する方法となっている。東南アジアの伝統医学では皮膚組織のすぐ下にある毛細血管腫に針を刺して血を出す方法がある。巷で流行っている自傷瀉血の方法の1つでもある。
瀉血は現在も行うこともある
現在でも心臓喘息・肺水腫・赤血球増加症・血色素沈着症・真性多血症などの場合は効果がある有効な治療方法として試みられるケースがあるとのこと。真性多血症の治療方法として瀉血は一般的で赤血球が多すぎて血栓ができてしまうのを防ぐ為に血中の赤血球の量を調整するために瀉血を行い、あえて鉄を不足させる事で新たに赤血球が造られるのを抑える効果がある。後述するメディカルカッピングとは目的が違うことが多イノデ、この医療行為である瀉血療法とメディカルカッピングとは絶対に一緒に考えない方が良いです。最後のメディカルカッピングを見ていただければわかります。
瀉血の歴史
この赤と白と青のサインポールを見たことはありませんか?実はこれ瀉血と大きな関わりがあります。実は中世ヨーロッパでは理髪師が外科処理を行う理髪外科医と呼ばれる職業があったのです。瀉血はそれほどに広まっており、風邪を引けば瀉血、熱を出せば、体調不良なら瀉血をして体液量をコントロールすることで良くなりますよ!とやっていました。しかし当時の医者は手を使った医療方法は野蛮?な行為と考えており瀉血は行っておらず、理髪師がランセットと呼ばれる両刃の小さなナイフ(尖刀)を使用して腕をサクサクを乱切りして瀉血を行っていたそうです。ちなみに床屋だからと行ってお店ではなく銭湯の前で瀉血行為を盛んに行っていたそうです。お風呂上がりの方が血管がよく見えるからと言うのが理由だそうです。そしてこの理髪師のトレードマークとなった三色ポールは理髪師の白い白衣と青い静脈、そして血液の赤を表していると言われています。
カッピングについて
カッピングとは?カッピングの種類は?
カッピングとは吸玉療法とも呼ばれ、丸い吸玉を使って血管を引っ張り血液の流れを広げる施術のこと。カッピングには種類があり
火を使って玉の空気を抜いて気圧差で吸引する火罐法。
鍼で出血後に吸引して血を抜く針罐法(メディカルカッピングとも言われており医療機関で医療と言うよりか健康促進の為に行われているところが多い)前述した瀉血療法とは言葉だけでなく「医療目的」が違うので注意が必要です。
オイルを塗った後に吸引して肌の上で移動させて広範囲に刺激を与える走罐法。
一般的には吸引させるだけの事をカッピングと呼ぶが市川海老蔵さんのブログでカッピングで血抜きをした後の写真を載せた事で大きく話題となり瀉血=カッピングと認識されてしまった可能性がある。これから説明するカッピングとは一般的な吸引のみのカッピングのことを指します。血を抜くメディカルカッピングは別に解説しています。
世界でカッピングは大流行中
一般的なカッピングは吸引させて血液・酸素の流れを作る事で体の中の「悪い血液・汚れた酵素・気の流れの滞り」を改善させる効果があるとされている。これだけ聞くと怪しいと思うかもしれないが一流アスリートやセレブも行っており体中にカッピングの跡が残っている写真も多くカッピングとは何だ?と広く認識させた。
2016年リオオリンピックの金メダル獲得数最多のマイケル・フェルプスさんの画像。この写真によってカップリングは効果がある!と一気に広まった。その他カッピングを行なっている有名人はレディ・ガガ。ジャスティンビーバーなど、ドレスを着た写真などを見ることがあれば背中や顔に注意してみよう。丸いカッピング跡が見えることがあります。
カッピングの効果は?
美肌効果
肥満・むくみ改善
冷え性改善
肩こりや筋肉痛の改善
ストレスや不眠の改善
便秘の解消
免疫力アップ
このように女性にとってメリットしかない効果が期待できます。吸引して皮膚を引っ張りあげることで血流の促進=リンパの流れを良くすることで全身に様々な効果が現れるようです。あまり副作用がない施術と言われているカッピングですが実は人によっては大きな副作用があります。
カッピングは吸引後の跡で健康状態を見る
このようにカッピング跡が濃いと悪い状態であるとされている。
カッピングの跡は残るのか?
カッピングの跡は残るのか?残念ながら残ります。しかも跡が残る期間は様々で3日〜4日残る人から10日間残ってしまう場合があるそうです。跡を残したくない人は残念ながらカッピングには合わないですね。海外のセレブ達はカッピング跡を隠していない人もいますが、カッピング跡が日焼け後に白く残ってしまい悲惨な体になっている人もいたのでカッピング跡を残したくない人はレジャーは控えた方が良さそうです。
カッピングの副作用は?
肌荒れ・吸引のしすぎによる水ぶくれ。自宅用のカッピングを一週間毎日行った結果水ぶくれができて高熱にかかりとてつもなく赤黒くグロテスクな跡になった人が中国にいます。画像がとても黒いので自己責任でご覧ください。キツイです。
メディカルカッピング(血抜き)について
メディカルカッピングとは?
メディカルカッピングとは細い針でツボの部位を指して出血させてカップ内を真空にして吸引することで血液を抜く治療のこと。
メディカルカッピングの効果は?
メディカルカッピングの効果は冷え・のぼせ・むくみ・肩こり・腰痛の軽減・自律神経の調整を促す効果があると言われていますが、とある皮膚科整形外科では「メディカルカッピングはあらゆる皮膚病・あらゆる慢性病・成人病にも効果がある」と豪語しています。、例えば怒りっぽい。狭心症・視力低下・鳥インフルエンザ・SARS・AIDS(!?)うーん。感染症や精神面・エイズにも効果があると言って大丈夫なのでしょうか?更に質疑応答にその体調不良の原因は好転反応ですと言い切っていたり…。わたしはここだけは利用したくないなとは思いました。(気になる人は自力で探して見てくださいとても不安になれます。久しぶりに呆れました。。)
メディカルカッピングに効果がない!とは言い切れない部分もありますが、一部に過激な宣伝をしている医療機関が存在する限りは常に懐疑的でいて良いと思いました。とりあえずメディカルカッピングは医療行為であり逆に医療機関であれば治療として行って良いと定められているので怪しい人はいないと思いたいですが。うーん。ついでにカッピングを行なっているクリニックで目にする好転反応という謳い文句が気になったので解説します。
注意して欲しい好転反応という言葉
好転反応って聞いたことありませんか?わたしは何度も好転反応という都合の良い言葉を何度も何度も聞きました。マルチ商法で販売している人から購入したサプリにアレルギー成分が入っており蕁麻疹が発生した事を伝えたところ「それは好転反応でー」と言われたことがありますので印象は最悪です。と先にお伝えします。カッピングを行なっているクリニックのQAでこのような文章が。
カッピング後は眠気やかゆみ・疲労感について体内の細胞が正常な働きをすることで起きる好転反応と呼ばれる反応があると言われています。
この言葉は私個人では健康食品やサプリなどで体調が悪くなった人に対して更に使用を進める最悪の謳い文句と感じています。ちなみに好転反応という言葉は消費者庁から注意が出ています。
「好転反応」という用語は、日本医学会が監修している医学用語辞典に記載はありま せん。以下消費者庁からの好転反応についての注意
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献血について調べていくうちにたどり着いた瀉血とカッピング。調べれば調べるほど面白い内容です。効果がないと言われていながらも一部の医療行為ではいまだに効果があるとして残っていたり、せっかく一流の人たちが利用している効果があるカッピングも一部の怪しい人たちの宣伝文句のおかげで怪しいだけでなく、違法な香りも出してしまっていたりと本当に面白いです。結局はカッピングもメディカルカッピングも「自己責任なのでどうか気をつけて」とは思います。カッピングはやって見たいとは思いました、メディカルカッピングも本当にこんな効果があるのであればやって見たいと思いました。しかしほとんどが代用できないかな?とも思ってしまいました。
カッピングに代わりになる方法はたくさんあるのでは?
もちろんただの素人考えでヨガやトレーニングを行っているだけなので、カッピングを実際に行なった人からしたら怒られそうですが、前述した通り恐ろしい謳い文句を使われ続けるならわたしはカッピングの代わりに以下をお勧めします。
例えばカッピングの皮膚を持ち上げて血流やリンパの流れをよくする〜という内容はウォーキングやトレーニング、ストレッチヨガでも同じような効果があります。
メディカルカッピングも30cc血を抜く事で効果があるなら無料で献血で10倍近く200ml〜400ml採血してもらった方が安全で人助けができて何より無料というところが一番と思った。
特に献血って最も良い瀉血の代用法じゃないですかね?