溶連菌感染症の薬を飲み忘れると?薬なしで治る?副作用はある?
溶連菌感染症の苦い薬を飲み忘れとどうなるのか?良く聞く自然治癒の効果は?薬なしで治るのか?そもそもこの苦い抗生剤による副作用はあるのか?詳しく解説していきます。
溶連菌感染症について情報をある程度持っている方向けの記事なので溶連菌感染症って何だろう?という方はこちらをご覧ください↓
溶連菌感染症の薬について
主に使用される薬は2種類でペニシリン系の抗生剤(セワシリン・パセトシン)とセフェム(セファロスポリン)系の抗菌剤(セフゾン・メイアクト・フロモックス)である。
溶連菌感染症には何故抗生剤と抗菌剤を使用するのか?
溶連菌感染症の原因である溶血性連鎖球菌への高い効果が期待できる薬が抗生剤のため。抗生物質とは細胞の増殖や機能を阻害。抗菌薬は最近の増殖を防ぎ殺菌する効果があります。長い実績を誇る抗生剤(抗生物質)や抗菌薬については以下で説明して行きます。
抗生剤と抗菌薬の違いについて
前述した通り抗生剤と抗菌薬は違います。しかしペニシリンは抗生剤でもあり抗菌剤でもあります。物によっては抗生剤ではなく抗菌剤のものもあります。殆どの場合は抗生剤を含めて抗菌薬と総称することも多いです。この記事では薬の種類別に抗生剤と抗菌剤と分けていますが、基本的に溶連菌への薬は抗生剤と呼んでます。わかりやすく分けるためなので見苦しいようでしたら申し訳ありません。あくまで素人なりにわかりやすく解説した結果であります。
ペニシリン系抗生剤について
50年以上効果を出し続けてきた溶連菌の特効薬と言われているペニシリン系抗生剤は多くの溶連菌感染症患者を救い続けてきた実績と信頼のある薬である。通常長い間使用される薬に対して菌が薬効耐性を持つと言われるが現時点で菌は抗生剤に対して耐性を獲得していない。顆粒で小児への調整も簡単で全国の病院で幅広く使用されている。薬の服用期間は10日〜14日間。
セフェム(セファロスポリン)系抗菌剤について
ペニシリン系と違い広域抗菌薬と言われ溶連菌以外の細菌にも効果があり、薬の服用期間は5日程度と短い。この溶連菌以外にも効果があるということはその他の細菌が薬への耐性を持ってしまう可能性があることを否定できないとされています。
副作用はあるの?
あります。薬のアレルギーがある人はお薬手帳を必ず持参して診断を受ける必要があります。以下種類別副作用。
ペニシリン系抗生剤の副作用は吐き気・下痢・発疹が起きる事があるとされています。
セフェム(セファロスポリン)系抗菌剤は下痢などが副作用として現れる事があります。
人によって現れる副作用ですが医師への事前の相談が必要です。基本的にペニシリン系抗生剤が処方されますがペニシリンへのアレルギーがある人はセフェム系の抗菌薬も服用できないことがあるからです。
溶連菌感染症の薬を飲み忘れるとどうなる?
薬を飲み忘れても用法用量を守って服用を開始すれば問題ありません。しかしそのまま服用をやめてしまった場合は体内に残った溶連菌が再び増殖を始めて溶連菌感染症が再発します。繰り返し感染する場合は最も恐ろしい合併症が起こる可能性が高くなるので合併症の恐怖をご存知ない方はこちらをご覧ください。
薬なしで治る?
治ります。自己治癒力・免疫力によって自身の力で治る事も可能です。しかしこれは大人限定と思ったほうが良いです(中には熱も出ない子供もいますが)大人は免疫力が発達している為子供に比べて症状が軽くなる傾向があり、自覚症状がないまま自然治癒してしまうケースが多いです。子供は溶連菌に対して免疫力が未熟な事が多く症状が重くなりやすいです。水が飲めない程喉が痛み高熱が出て苦しい為薬で症状を緩和させる事が最も楽になる方法です。薬なしで治りますが、感染力はあるので薬で治療が望ましいと思います。
溶連菌感染症の薬を飲み忘れると?薬なしで治る?副作用はある?まとめ
いかがでしたでしょうか?薬はとても苦く大人も嫌になるほどですしかし、飲み忘れ、服用の中止は再発の危険だけでなく合併症が起きる可能性も増やすだけなので飲み忘れた場合はすぐに服用を再開、服用の中止は絶対にやめるべきという事がわかりましたね。気をつけて辛い溶連菌感染症を乗り切りましょう。
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